スパイスは実はダメ?妊活中に控えるべき食材

投稿者: | 10月 31, 2016

スパイスは実はダメ?妊活中に控えるべき食材
まだ妊娠しているわけではないけど、いつ妊娠してもおかしくない妊活中。いわゆる「ベビ待ち」の時期は食生活に気を使いますよね。妊娠力を上げるために効果的な食材を積極的にとるのも良いですが、その反対の「妊活中に控えるべき食材」のこともきちんと知っていますか?

胎児奇形のリスクを上げる「レチノール」を多く含む食材

ウナギやレバーに含まれる「レチノール(脂溶性ビタミンA)」は、胎児の細胞や器官を作る重要な役目を担う一方で、3000μgを超えて摂取すると胎児奇形のリスクを上げることが報告されています。レチノールは体に蓄積されやすい性質をもっていますので、1回の食事で簡単に危険ゾーンに達してしまうことも珍しくありません。
それでもビタミンAは皮膚や粘膜の維持に必要な栄養素なので、「水溶性ビタミンA(βカロチン)」として摂取しましょう。モロヘイヤやニンジンに多く含まれるこちらのビタミンAは吸収率も控えめで体内に蓄積されることもないため、過剰摂取の心配はありません。

子宮収縮作用のあるスパイス類

体を温めてくれるスパイス類は「妊活に良いのでは?」と考えてしまいますよね。たしかに血行を促進し、子宮を芯から温めてくれる生姜は妊活向けの食材ですが、その他のスパイスには注意が必要なものがたくさんあります。
例えばハンバーグを作るときに使うナツメグ、パセルやバジル、ウコンなどのおなじみのスパイス。これらには子宮収縮作用があるため、初期流産を引き起こすリスクが高まります。
お料理のアクセントにちょっと使う程度ならともかく、香辛料をふんだんに使ったスパイシーな料理はあまりおすすめできません。また同じ理由でローズマリーやカモミールが入ったハーブティーも妊活中はほどほどにしておきましょう。

リステリア菌が潜む「ナチュラルチーズ」

乳製品に多く含まれるカルシウムは丈夫な骨と体を作ってくれますから積極的に摂りたい栄養素の1つです。
ですが発酵食品であるナチュラルチーズはメーカーによって殺菌処理や製造過程がまちまちなため、食中毒の原因になるリステリア菌が潜んでいるケースがあります。
「リステリア菌」は子宮に付着すると不妊症の原因にもなるといわれている細菌です。
プロセスチーズほど日常的に食卓に並ぶ食べ物ではありませんが、外食で特別なメニューをいただくときは少し注意しましょう。

生殖機能を下げる「トランス脂肪酸」

海外の国々ではすでに摂取基準量を厳しく定められている「トランス脂肪酸」。植物油を加工したときにできる成分で、マーガリンやスナック菓子、レトルト食品などこれが含まれている食べ物をあげればきりがありません。
トランス脂肪酸が人体に与える影響については近年盛んに研究されており、過剰摂取によって卵巣機能の低下や排卵障害、子宮内膜症のリスクが高まることが報告されています。
不妊の原因になりかねないトランス脂肪酸を多く含む食品は避けるようにしましょう。

おわりに

「体に良いと思って食べていたものが実は妊娠力を下げていた!」とならないように、妊活中に控えるべき食材についてもしっかり覚えておいてくださいね。